断酒補助薬「レグテクト」

脳神経に作用して断酒を補助するレグテクト錠の効果とは

  • 「体に悪いと解っている。本気でヤメたいとも思っている。」
  • 「でも・・・、どうしてもヤメられない・・・。」

アルコール依存を克服するには、本人の強い意思に頼るしか有りませんでした。
思い通りにやめられない事で自信を失うと、断酒が益々難しくなってしまうなんて事にもなり兼ねません。

従来からある薬に頼った克服方法として、シアナマイドやジズルフィラムという嫌酒薬により断酒を目指す方法もありますが、これらは、「いつもより少量のアルコールで悪酔いを引き起こす働き」によって、お酒に対する嫌悪感を強めるものです。

これら嫌酒薬の使用しても、本人が「もうお酒は飲みたくない」と思わない限り克服した事にはなりません。
ある種のショック療法ですが、嫌酒薬を服用した後の飲酒がよほど辛いもので無い限り、一時的な気休めにしかならないのです。

また、悪酔いを引き起こすメカニズムは、アルコールの分解機能を意図的に低下させる事でもあり、薬を服用後のアルコール摂取で、顔面紅潮、血圧低下、心悸亢進、呼吸困難、頭痛、悪心、嘔吐、めまいなどを引き起こしやすくします。

シアナマイドやジズルフィラムは使用方法を誤ると命に関わる危険性もあるので、信頼できる医師による診察・処方された薬であり、用法用量を正しく守る必要があります。
リスクを考えても、本来は、使用すべきではありません。

それに比べて、レグテクト錠333mg(一般名:アカンプロサートカルシウム)なら、飲酒に対する欲求を直接抑える働きによってアルコール依存を改善するものですので、悪酔いの心配もありません。

レグテクトがどのような薬なのかを理解する為に必要な効果や使用方法、副作用に関する情報などを掲載しています。

有効成分「アカンプロサートカルシウム」の働き

レグテクトの有効成分アカンプロサートカルシウムには、アルコールに対する欲求による神経活動の高ぶりを抑える働きがあります。

医学的には、グルタミン酸作動性神経の活動亢進により飲酒欲求が高まった時、グルタミン酸の受容体(NMDA受容体)に作用する事により、グルタミン酸作動性神経活動を抑制するというものです。

アルコール依存が強くなると、平常時でも脳の興奮物質であるグルタミン酸の量が増えてしまいます。脳内のグルタミン酸が増えると「お酒が飲みたい」という欲求が強くなります。
そして、アルコールを摂取する事で、グルタミン酸の量が減少していくようになっています。

これは、タバコのニコチン依存と同じような仕組みです。
飲酒欲求を解消しない限り、脳は興奮状態から開放される事が無い為、精神的に落ち着かない状態が続いてしまいます。

そんな時にアカンプロサートカルシウムを体内に取り入れると、アルコールが無くてもグルタミン酸の量を減らす事ができ、飲酒欲求が制限できるようになるのです。

国内版「レグテクト」は2013年に認可されたばかり

レグテクト錠は、日本国内では2013年3月25日に認可され、同年、5月27日に日本新薬より発売されたばかりですが、2003年の段階で、メルクセローノ社(本社:ドイツ)より導入し、国内での開発を進めてきたという経緯があります。

一方、海外では、1987年7月に誕生し、欧米各国を中心に24カ国で「キャンプラル」という医薬品名にて販売されています。

内容量は、1錠あたり有効成分アカンプロサートカルシウムが333mg含有で、基本用量は変わりません。

用法・用量

アルコール依存症の改善、断酒補助薬としてレグテクト錠を用いる場合、通常は、1日3回毎食後に、2錠(666mg)を服用します。いくつか注意点があるのですが、空腹時は、服用してはいけません。血中濃度が上昇しすぎると、副作用の頻度が高くなる為です。

腸溶性の薬である為、口の中で噛んだり砕いたりといった行為も禁忌です。

投与期間は、原則として24週間の継続に留める事となっていますが、有用性が感じられる場合のみ期間の延長も考える必要があります。また、効果に応じて、定期的に投与すべきかの要否を確認する事も大切です。

できるだけ使用しないに越したことはありません。

こうした薬の特性や処方薬という事を考えても、余程薬の知識に長けている場合を除き、本来は、医師からの指示通りに処方されるべき薬でもあります。

利用に関する注意点

レグテクトによりアルコール依存の克服を目指そうと思っていても、まだ、発売されて間もない為、最寄りのアルコール依存治療専門医での取り扱いが無い場合もあります。
また、本人の克服したいという意思や現在までの取り組みなどが使用条件として見られる為、使用できる条件に満たないという場合も考えられます。

自助グループやAAなどへも参加しなければ、処方されないとも言われています。
こうした条件に関しては、通院する専門医によっても異なるようです。

いずれにしても、日本で取り扱われているレグテクトを利用できない場合も考えられるので、使用を強く希望するなら、海外からの個人輸入を利用する方法もあります。

失敗の繰り返しは自信喪失を招く

飲酒は好ましくないと理解していても、衝動的の飲酒に対する欲求が抑えられなくなってしまう事があります。そこまで、強い衝動では無くとも、何気なくお酒を買い込んでしまったり、飲み屋に足を運んでしまったり。

こうした行動こそが、アルコール依存症の恐ろしい所です。

このような自制心の欠如した行動を繰り返していく事で自信を喪失すると、断酒への意欲を失ってしまう事にもなり兼ねません。また、そうしたネガティブな感情を解消する為に、再びアルコールへと手を伸ばしてしまう状況にもなり兼ねません。

断酒への努力が返って精神的な苦痛を増やしストレスとなり、嫌な気分を解消する為に、再びアルコールに依存してしまうというのは皮肉な話です。

このような状況でも、レグテクトなら、脳神経より発せられる飲酒欲求を直接的にコントロールしてくれるので、結果として自制しやすくなるという作用機序があります。

世の中には、様々な依存症が有りますが、それらのほとんどは何度も失敗しながら、方法を見つけていくしかありません。そうした中で、アルコール依存にはレグテクトが存在する事により、以前よりもストレスを感じずに断酒に取り組めるのではないでしょうか。

※現在、個人輸入できるのは、レグテクトのジェネリックであるアキャンプタス(Acamptas 333mg)のみとなっています。

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